もはや三國じゃねぇ!

 というツッコミは各所で散々されているので、ここでは言及しません。何の事かといえば、ちょっと前まで「どうせPS3持ってないから関係無ぇよ」とスルーする予定だったはずなのに、周囲の圧力に屈してPS3を買ってしまい、その流れで「せっかくPS3あるんだしやってみようか……」と、ついつい買ってしまった真・三國無双6です。ちょっと長めに綴るので、興味無い人はスルーの方向で。

 少し待っていれば360に移植されそうな気がしなくも無いですが、まぁ………気にしないで置こう。6になって何が変わったかといえば案の定、変わった所はあんまり無いです。取り敢えず□ボタンと△ボタンを押していれば雑兵がバッタバッタ倒れていくシンプルな展開は、良く言えば爽快感に溢れたゲームだが、悪く言えばボタンを連打するだけの簡単なお仕事。まぁ、難易度上げればそれも多少は変わってくるが、そこまでして楽しめるかどうかは……私は無理でした。

 5が相当不評だった事を踏まえたのか、操作系統は□の通常攻撃、△のチャージ攻撃を組み合わせる従来の操作に戻したようです。今作の大きな変更点として、武器が2種類装備可能で任意に切り替え可能。また、キャラ毎に武器に対して得手不得手があるものの、どんな武器を持つのも自由といった点が挙げられる……のだが、要は武器毎のモーションが完全に統一されており、誰が使っても同じ動きしかしないという、ある種の手抜きなのではなかろうか……一応、その武器を得意とする武将にはEX攻撃という固有モーションはありますけどね。

 ムービーからゲーム画面への移行がシームレスと自慢げに謳っているが、ムービー中で持っている得物とゲーム中での得物の形状が異なる為、移行はシームレスであっても違和感バリバリというガッカリ仕様。仮にもキャラ毎に得意武器を設定しているのだから、そのキャラが対象武器を選択した時だけでも武器形状を固有にすれば解決したはずなのに……やっぱり手抜きか?

 ストーリーはキャラ毎のストーリーではなく、3と同じく国ごとで一本化されている為、端折られていたり、捏造っぽいのは相変わらずですが、三国志の勝者たる晋が登場したお陰でシリーズ中でも三国志演義に最も忠実なのではなかろうか。あんまり綴るとネタバレ入るのでこの辺で止めとく。また、ステージによって使用できるキャラも固定されているので、プレイアブルキャラにも関わらず使用出来ないキャラが多い。クロニクルモードという別枠で使用する事は可能だが、何か騙された感を感じられなくも無い。

 総評としては、やはり無双はどこまでも無双だという事である。良い意味でも悪い意味でも。取り敢えず黄蓋のキ○肉バスターは一見の価値があるという事で締めとする。


ブランドタイトルの迷走ぶりが窺える今日の一言
「それでも買う人がいるから続くんだろうな」まぁ…私も買ったクチなので大きく言えませんが