抗えぬ流れ

 気が付けばもう八月である。今年ももう2/3を消化してしまったという事であり、何というか早過ぎだろう。

 時の流れというものは、あらゆるものを変化させる。環境、地形、記憶、人間関係……その他諸々。ずっと親友だとお互いに認め合った仲であっても、時間と共に微妙に変化したりもするし、場合によっては激変する場合もある。結婚する流れにある恋人でも、互いに誓い合った夫婦でも、数年後にはどうなっているか予想も付かない……尤も、時間経過による変化以外の要素が多分に含まれている訳でもあるけどな。

 お気楽に馬鹿やって突っ走り続けた中高の身分から十数年も経てば友人関係もあれこれ変化するものであり、故郷を離れ一人立ちする者もいれば、結婚して家庭を持つ身になる者もいる。それはそれで自然な流れであり良い事だと思う。差して変化の無い私にしてみれば少々眩しく感じられるくらいだ。家庭を持つ身にもなれば、友人との付き合いよりも家庭を守る事が最重要事項になる訳で、結果として疎遠になるのは至極当然ともいえる……妻や子供を放って放蕩三昧なのもかなり困るしな。

 なので、音信不通の末に自然消滅というのも致し方ない話である。向こうにしてみればこのまま消滅を望んだのかも知れないし、こっちとしても積極的に縁を繋ぎ続けるような事もしなかった訳だし。十数年の古い親友で腐れ縁ではあったが、朽ちる時はあっさり朽ちるものなのかも知れない。

 とか、ちょっと思ってみた訳だ。友人各位にしてみれば誰の事なのかすぐに解ってしまうかも知れんけどな。取り敢えず言える事は、関わりを絶つなら絶つで、お互い貸し借りしたものはちゃんと清算しねぇとな。もう面倒なので郵送にしてしまうのも手なのだが、向こうが郵送とかの手続きすら面倒がりそうで、こっちのモノだけ帰って来ない恐れがあるのがちょっと嫌である。


時間が解決する事象は言う程多くない今日の一言
支那リンピックなんて興味ありませぬ」どうせ日本に不利な判定しかしねぇんですよね?