差して詳しくも無いクセに

 知ったかぶって政治を語り馬鹿を晒す。さて、これを綴り終わる頃には最近巷で騒がれている暫定税率とやらが失効している事であろう。暫定とか言う割にはウン十年に渡りガソリン代に隠れて税金を吸い上げてきた訳なのだが、これが無くなる事により目に見える影響はガソリン代が約15円程度値が下がるという事。ガソリンスタンド的には課税された状態で購入したガソリンの在庫が尽きるまでは値下げは勘弁………なのだろうが、客離れが怖いので断腸の思いで値下げに踏み切る所もチラホラあるようだ。どれだけの損失を被る事になるのだろうな。

 消費者側からすればそんな苦悩など御構い無しという方も多かろう。今まで出費を恐れていた方々も挙って車に乗りまくるのかも知れない。正直私としてもガソリン代が安くなるというのは嬉しい。だが、単純に諸手を挙げて喜べるかといえば、そうでもないような気がする。税は国、地方自治体を動かすための金であり、税収が減るという事はどこかが機能しなくなる事でもある………その肝心の税が完全に有効活用されているかどうかは微妙だけどな。

 暫定税率とやらの行き着く先は道路である。道路とくれば道路特定財源なのだが、現在に至るまでTVやマスコミに散々無駄遣いの象徴として槍玉に上げられ、すっかりマイナスイメージが定着してしまっている訳で。事実として道路族と地方の土建屋やらイリーガルな人々の利権の為に誰も走りもしない道路がポコスカ出来てしまっているが、全部が全部そうかという訳でもなく、本当に民が望んでいる道路もそこにある訳で。かといって、望んだだけで道が出来るわけが無いので、そこにはやはり先立つものが必要となる。

 今回の騒動でガソリンスタンドが煽りを受けるのはそうだが、借金まみれの地方自治体も打撃を被る。出るべきところから金が出ない状況ではとても道路建設や維持をする事は適わない。と、まぁ綺麗な側面だけで語ってみたが、どうせ足りない部分を補うという名目で別の部分での増税や値上げという煽りがある事は必至であり、ガソリン代が安くなった所で別に生活が楽になる訳ではない。寧ろより苦しくなる可能性もある。いつの世も貧乏人には冷たいのですよ。

 譲歩に譲歩を重ねて後でまた可決すれば良いやという与党のスタイルにも問題があるが、代案もロクに出さずにNOを突き付け続けたり、後先考えない減税案ばかりの野党(主に民主)のやり口もかなり問題がある。端から見れば国民の視線に立ってるっぽく見えるが、現実性に乏しい減税を連呼して国民に媚を売っている振りをしているだけである。日銀総裁の件も今回の騒動も政権奪取の為の布石なのだろうが、失脚集団の民主党が自分達で踏み荒らした国を立ち直させられるようには到底思えない………尤もこのまま自民党一直線でも駄目だろうけどな。

 長々と綴った割には内容は無きに等しい。アホの遠吠えくらいで失笑しといてくれ。議員の給与を半額にするか、もしくは議員自体を半分にするのが一番手っ取り早い気がする。どうせ現代の日本に政治家と呼べる人物などおるまいよ。


Who管政権終了のお知らせまであと○○日な今日の一言
「勝ち取る事よりも維持する方が難しい」そして壊す事は容易い