ゲーム三国志(ソニー編)

 直感的な操作機構と脳トレなどの教育系ゲームでシニア層をも取り込んだ任天堂、コアなゲーマーに支えられて勢いに乗っている(ように私には映る)MicroSoft、そして未だユーザーのPS2離れが進まないのでハードが売れていないソニー。それぞれの思惑を胸に早々と年末商戦に走り出している訳なのだが、今更PS2の新モデルを発表してみたり、PS2互換を捨てた廉価モデルのPS3を発表してみたりと、何やら迷走気味なソニーエンタテイメント。

 ユーザーのPS2離れを促すにしても、PS3ソフトの開発費のべらぼうな高さから、未だに中堅どころのソフトハウスが手を出せず、そろそろ発売から1年にもなるのにソフトが充実しない泥沼状況がある訳で、かといってそれに甘んじてPS2のモデルチェンジなんていうのも何かが違う。そんな金があるのであれば、もう少し制作支援等を充実させて参入し易い土台作りを行うべきなのだろう。下位互換を捨てながら、その傍らで下位ハードをリリースってのは流石にどうかと思うのですよ。まぁ……PS2初期にもPS ONEとかリニューアルモデルを出してたような気もするけどな……。

 「無いよりもあった方が得」と考える人は多く、私だって仮にPS3を買うのであれば下位互換はあった方が良いと思う。いずれは殆どやら無くなるにしても、中古でPS2のゲーム買って来た時に、また押入れの奥からPS2を引っ張り出す手間は省きたいのがユーザー心理って奴だ(私だけか?)。

 PSPで盛り返しを図るのか、はたまたPS3のシェアを地道に伸ばして捲土重来を図るのかは知らんが、両方とも誰の目から見ても明らかにスタートダッシュで大転倒したダメージは大きく、この後の展開が不透明なのも事実だ。据え置きでも携帯でも任天堂に圧倒的に出遅れ、眼中に無かったはずのMicroSoftにも脅かされるソニーの明日はどっちだ?


迷走の末に見えるものを知りたい今日の一言
「友達に噂されると恥ずかしいから……」アルカイダと友達とか言える度胸と無謀さに乾杯