洋ゲー≒ゴア表現

Wolfenstein (輸入版:北米・アジア) - Xbox360

Wolfenstein (輸入版:北米・アジア) - Xbox360

 という偏見を昔から抱えているのは、初めて見た洋ゲーDOOMだったからに違いない……嘘です、ごめんなさい。本当はMISSILE COMMANDOが最初です。まぁどうでもいいや……無意味に長いので興味ない人はスルーしてくれ。



 更にゲームを積み上げるようでアレだが、タイトルの懐かしさについつい購入。1992年に発売されたWolfenstein 3Dのリメイクだそうです。日本でも1994年にSFCで発売はされましたが、任天堂のお膝元という事もあり、ゴア表現の削除、動物愛護の方面への考慮(?)で犬を巨大ネズミに、左向きの圧力かどうかは定かではないがナチス関連の表現を削除等、あれこれ検閲されてしまっています。

 あれから17年、現代の製作技術で作り直された訳だが、取り敢えず言える事は原型を保ったままでのローカライズは無理だという事ですな。今時のFPSでも珍しいくらいの無駄な出血に部位欠損。腕は吹っ飛び、脚は千切れ、首は飛んでいくのは当然として、咽喉に直撃するとゴボゴボと呼吸困難で悶死するのがちょっと生々しい。何だか初期のSoldier of Fortuneを思わせるゴア表現だ。日本ではFPSは売れない上に、ちょっとでも表現が危なくなるとすぐ規制が掛かるので、call of dutyくらいメジャーで無いとローカライズすらしてもらえない寂しい事情があります。

 話が逸れてしまった。リメイクといってもグラフィックを綺麗にしてゲームはそのままって訳ではなく、システム面や背景等を大きく変化させてたりもしますが、敵がナチスだという設定だけは動かす気は無かったようです……ゲーム中もそこら中に鉤十字やチョビ髭のポスターがw

 まぁ……なんというか、17年も経つと色々違うというのを実感してしまいます。主人公の面構えからして違います。どのくらい違うかといえば……



画面下の厳ついのが主人公の顔。目の前のチョビ髭は……言わなくても良いでしょw


 で、現在はというと



FPSなのでゲーム中主人公の顔が見れるシーンが少ない為、テキトーに抜粋


 肝心のゲームはどうなのかといえば、最近主流の自動回復型のFPSで、それに4つの特殊能力が使えるという感じか。これも何かどっかで見た設計と思ったら「ゴールデンアイ ダーク・エージェント」じゃん。あれ後半になると、オーメン(どこに命中しても一撃死)の銃弾が飛び交うから変にストレス溜まった記憶が……いや、あの事は忘れよう。

 まぁ、その特殊能力がまた曲者で、使い過ぎると簡単過ぎて味気無くなってしまう程のバランスブレイカーっぷり。特に周囲の時間の流れを緩やかにする能力が恐ろしく高性能で、コレさえあれば何とでもなってしまうレベルである。一応ゲージがあるので使用制限はあるものの、そのゲージも待っていれば自動で回復するし、そうでなくてもそこら中に回復ポイントがあったりするので、あんまり制限の意味が無い。前述したダークエージェントも似たようなジレンマを抱えてるように、FPSに何らかの特殊能力を付加するのは、相当レベルデザインのセンスが無ければ無双ゲーと化してしまうらしい。

 私自身そこまでシビアさを求めている訳でも無いので「まぁいいや」で済むが、生粋のFPS好きは興醒めしてしまうのかな?