減らせば良いってものでも無いと思うんだが

 最近ニュースでよく見聞するようになった事業仕分け。要は行政の無駄遣いを減らして膨れ上がった予算をどうにかしたいという事なのだろう。民間有識者に一任して透明性を主張したいのは解らなくは無いが、何だかパッと見だけだと無駄を省くというよりも、取り敢えず数字だけ見て減らしてるという感じに見えてしまう。


これを削るそうです
これも削るそうです


 おいおい、良いのか科学技術立国日本……国内資源の乏しい国の数少ない優位をかなぐり捨ててまで何を得ようというのだろうか?結局は目先の数字しか追えない集団のように思えてならない。その他あれこれ削られてるご様子だが、理由の多くは「金にならない」だそうです。目先の金しか映っていない人には先行投資の価値をどれだけ説いたところで馬耳東風なのでしょうね。

 削れば削っただけ予算は浮く訳だし、その数字を成果とするのであれば確かにアピールとしては解り易い。明らかに無駄な行政機関がある事も確かだ。だが、有用性を検討した上で削減に踏み込んでいるのかはイマイチ疑問が残る。むしろ金にならなそうなのを削ればそれで良しというスタイルが浮き彫りにすら見える。考え無しに削り取って浮いた端金と引き換えに後々に取り返しの付かない歪が生じた時、果たして誰が責任取るんでしょうか?削減した有識者なのか、それともそれを承認した政治家なのか……。

 まぁ、どれもこれも偉い人の考える事なので凡人には図り得ないものがあるのでしょうね。少なくとも凡俗の私にはこの仕分けから明るいものは視えない。


企業経営と国家運営を履き違えて欲しくない今日の一言
「友愛ボートはねぇよw」奴の口から発せられる友愛は何もかも胡散臭い