口は災いの元とは言うが……

 何だかあれこれあったが取り敢えず終わった支那五輪。栄光を掴む者もいれば、苦杯を舐める者もいる。喜びを分かち合う者もいれば、後悔に苛む者もいる。それが勝負の世界って奴だ。とはいえ、終わった後に何が残ろうと、その現実を覆すことはままならない訳で。何だかまとまりが無くなって来たので、戦い抜いた選手達にお疲れ様の一言を。

 野球……滅茶苦茶叩かれてますね。五輪前はあれだけメダルメダルと持ち上げときながら、結果が伴わなければ見る見るうちに火の手が上がる始末である。こんな切り出しすると擁護乙といった感じではあるが、別に擁護する気はあんまり無い。確かに酷い有様だったもんな……「金以外はいらん!」と五輪前に吠えときながら、実際は銅すら持って帰れなかった訳だし。「朝も早よから野球なんか出来るか!」とか「ストライクゾーンが……」とか「タイブレイクって何やねん!?」など大口叩いた割には負けた言い訳に終始する様は「闘将」という言葉が酷く安っぽく感じてしまったものである。

 「これが大金貰ってプレイしているプロのやることか!?」などの声も挙がっている事であろう。元々五輪の野球アマチュアオンリーだった訳だが、アメリカ等の強国がプロを起用してので対抗してプロアマ混成になり、そしてプロオンリーになった………んだが、球団にしろ、協会にしろ、4年に一度の出たとこ勝負よりも毎年行われるペナントレースの方が重要な訳で。準備期間もロクに無い上に、選手にしろ五輪直前まで試合に普通に出るもんだから怪我抱えたり、スランプ期に入ったりした状態で国際試合に放り投げられるんだ。色々無理があり過ぎる。まぁ……それでもそれなりの結果を出すのがプロフェッショナルって奴なんでしょうが。

 WBCでたまたま優勝したもんだから、世間も監督も選手も協会も世界嘗め過ぎだったんだろう。サッカーにしてもそうだが、日韓W杯でたまたま予選通過しただけで、世界を見縊ってドイツW杯は悲惨な結果に終わり、五輪もあの始末だ。日本の球技はまだまだ運任せのように思えてならない。精神論が全てとは言わないが、世界を相手するにはイマイチ必死さに欠けるところもある。ハングリー精神という言葉は日本において最早根付く事からして難しいのであろう。だって、奴等五輪勝てなくても億単位の年俸貰ってますもんねぇ。金メダルよりも日々の糧が重要というのも重々理解出来ますけどね……。

 だったらもうアマチュアオンリーでいいじゃんとも思うわけですよ。ペナントレースの合間に少ない時間でやりくりするプロ集団よりは多少の猶予はある(と思う)し、何しろメダル前提で戦いに臨む訳なので士気も高いのではなかろうか。と、いっても来期の五輪に野球は無い訳ですが。WBCでリベンジできると良いっすね!……と、どうでも良さ気に締める。


運も実力の内だが運だけではどうにもならない今日の一言
「表面が華々しいほど裏側はドス汚れてるものだ」口パク歌姫とかテロとかジャーナリストへの暴行とかな