通り過ぎるだけの月

 気が付けばもう6月下旬ですかい……ホント起伏の無い月だった。いや、世間的には色々大騒ぎだった訳であるが。秋葉原の通り魔とか、宮崎死刑囚の死刑執行とか……血生臭い話ばかりだ。後者は事件から20年とか経過してるのよな。公になった幼女誘拐殺人事件としては当時としてはかなりのものだったはずだし、Key違いの振り(だったかどうかは最早真偽を知る術も無いが)とかも、この事件以降から割と常套手段化されてしまっている。

 Heart山法相になってから死刑執行の件数が多過ぎるなどと騒がれているらしい。死刑廃止を推進する議員連盟会長であれせられる噛め石塚氏は現状を「異常」だとか、某新聞では「死に神」とあからさまに紙面に中傷記事を掲載する始末だ。別にHeart山氏も好き好んで執行してる訳でもなかろうに。ただ偶々座った椅子がそれをしなければならない役職だったというだけだ。そういう意味ではちゃんと仕事してるのではなかろうか。執行された奴等もそれに相当するだけの事をしたから、そこに至ったのではないか。

 人が人を裁く以上、それは永遠に拭えないジレンマなのだろう。だが、仮に死刑制度を撤廃したとして、その後どうするとか展開があるんだろうか。無難に終身刑にするといっても、それはそいつらが死ぬまで税金で食わせて行かないといけないという事だろう。本来死刑に相当するような凶悪犯罪者を国を挙げて面倒見ないといけないというのも変な話である。それでなくとも、刑務所は人で溢れ返ってるというのにな。多いらしいね……出戻りさん。

 とはいっても、蚊帳の外だからこそ死刑賛成を躊躇い無く口に出来るわけであって、親しい知人や身内が死刑になるとか言われると、かなり動揺することであろう。まして自分の身に……とくれば、私だって見苦しいまでに延命を試みるかも知れない。私に出来る事はそんな目に遭わないように生きるしか無い訳だけどな。あと、そんな目に遭わないように祈るくらいか(冤罪とかで)。


身内や知人からそういったのが出ない事を祈る今日の一言
「それでも20年生きたじゃん」とか言っちゃ駄目っすか?